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第92回北九州統一メーデー宣言

第92回北九州統一メーデー宣言

第92回北九州統一メーデーで採択されたメーデー宣言を紹介します。


私たちは本日、労働者・市民の連帯と共同の力で記念すべき第92回北九州統一メーデーを成功させました。

昨年のメーデーは、日本で初のメーデー開催から100年目という歴史的節目のメーデーでありましたが、新型コロナウィルス感染症の拡大によって北九州では中止となりました。今年のメーデーは、コロナ禍な中の開催となり、人災ともいうべき政府の無策によって第4波の押し寄せる状況下です。菅政権とのたたかいの中で、市民と野党の共闘の力で解散総選挙勝利、コロナ対策最優先、高齢者医療費2倍化反対など、職場・地域からたたかいを強めていくことを確認しました。

働く仲間のみなさん

医療体制は崩壊の危機が叫ばれ、感染収束が見えない状況の中で、政府のコロナ対策に国民の批判が強まっています。

コロナ禍で完全失業率の増加と有効求人倍率の低下は著しく、中小企業は倒産と経営危機に直面しています。パート・アルバイトの「実質失業者」は150万人近くと言われています。特に非正規労働者の7割を占める女性労働者が大きな影響を受け、自殺者も急増しています。ジェンダー平等、多様性を尊重する社会の実現は喫緊の課題です。

「暮らしと雇用の確保」「コロナ禍だからこそ、生活改善につながる賃上げ・底上げ」を前面に掲げて奮闘します。政府と財界が推し進めようとしている「多様な働き方」を口実にした労働基準法が適用されない労働者を増大させる「雇用によらない働き方」の阻止を、すべての労働者・市民と共同した闘いへとひろげましょう。

働く仲間のみなさん

昨年末の「コロナなんでも相談 日比谷・福岡 警固公園」の取り組みをはじめ、各地での生活相談や食糧支援が行われています。ここ北九州でも4月3日米町公園で労働組合のナショナルセンターの垣根を越え「コロナ・困りごと・支援村」を行いました。

これらの取り組みを通して、国・自治体による「公助」が行き渡っていない状況を明らかにしてきました。生活困窮は個人消費を冷え込ませています。

昨年度の最低賃金改定は、0円から3円と言う超低額に抑え込まれました。一方で大企業はコロナ禍でも内部留保を10兆円も積み増し、470兆円にも上っています。日本経済の6割を占める個人消費拡大のためにも、生活改善につながる積極的な賃上げと最低賃金改善などを強く求めます。

この間私たちは、政府のコロナ対策の不十分さに対し、数次にわたり政府要請、自治体要請、解雇・雇止めを許さず、労働組合をつくり、休業補償の獲得や雇用調整助成金の特例措置継続など成果を勝ち取ってきています。ますます労働組合の存在とその役割が大きく注目されています。

働く仲間のみなさん

政府に対し、「軍事費を削ってコロナ対策にまわせ」、医療提供体制や公衆衛生体制と公務公共サービスの拡充、デジタル関連一括法案の廃案を求めます。

世界各地で、労働者・市民のたたかいは前進しています。アメリカでは、昨年の選挙で排外主義政権に対し、厳しい審判が下されました。国連では核兵器禁止条約が採択され、今年1月に発効しました。

このような世界のたたかいと連帯・共同し、格差と貧困、差別、ハラスメントの解消をはじめ持続可能な社会をめざし、戦争のない平和な世界を求めるたたかいをさらに前進させましょう。歴史は私たちの手のうちにあります。

働くものの団結万歳! 世界の労働者万歳! メーデー万歳!

2021年5月1日
第92回北九州統一メーデー集会

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