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北九州地区労連ニュース208号(2024年2月21日)

北九州地区労連ニュース208号(2024年2月21日)

北九州春闘共闘連絡会総会&学習会開催

低賃金・物価高騰を跳ね返す賃上げを

2月2日戸畑生涯学習センターで、北九州春闘共闘会議の総会・学習会が開催され、34人の仲間が参加しました。

冒頭、国労の畠山さんが、「正月早々能登半島の地震があり、二日にはJAL機の衝突事故、三日は鳥町食堂街の大火災と大変な新年となり、身につまされる思いをした。春闘なので賃上げの話をするが、昨年JR九州は27,000円の賃上げをした。これまで年間300人以上の青年が転職。「これ以上、人材流出を防ぐため会社としても上げないといけない」とアップしたが、やっと平均。分割民営化で黒字は篠栗線だけ、ローカル線維持のために自治体に負担を求めているのが現実。列車の本数が減り、不便になっているが車掌も居なくなる。急病人が出ると運転手が対応するので列車が止まる。今年の春闘では失われた30年をとり戻す春闘にしたい」と訴えました。

災害対応も待ったなし

主催者を代表して、安達春闘共闘議長が「能登地震、最初に数日は対応が進まないことは、やむおえないと思ったが、今でも段ボールベッドすらない。地方がこうした災害が起きた時にどうなるのか。人口減少・高齢化に役所の職員も削減され、災害対応のノウハウもないと思う。日本が抱える問題が突きつけられている。春闘でたたかって公共部門のコストカットをやめさせ、非正規の組織されない人も結集させないといけない」とあいさつしました。

三苫県春闘共闘議長からは、「世界経済のなかで経済成長できない日本の問題点。511兆円もの巨額の内部留保を労働者にきちんと配分すべき根拠。能登半島地震を見ての、あまりに貧弱な防災予算と膨張する軍事費。根強い女性差別とジェンダー平等の運動。野党共闘の現状と発展性」など広範囲に分かりやすく話されました。

春闘を旺盛に

討論では、福建労川上さんが「春の大運動で建設業界にルールを確立しようをスローガンに、仲間を増やす・組織拡大と建設現場の環境改善、労働条件改善とアスベスト被害根絶に取り組んでいる。もうひとつ『持続可能な建設業の実現』を目指し署名など取り組んでいる。建設労働者は、高齢化が進み、全国平均より低い賃金と長時間労働で若年層が入らない。春闘共闘の仲間にも協力をお願いしたい」と発言。

JMITUの道下さんからは、「TLS支部の委員長が仕事のなかで青年に少し行き過ぎた指導をして、会社から出勤停止など懲戒があった。さらに佐賀への異動辞令が出て、懲戒規定にない不当労働行為とたたかい、もめた青年とも和解が成立したことも会社に認めさせ、異動撤回を勝ち取った。27人組合員がいる。賃上げのため、スト権も確立してたたかう」と発言。

学嘱労の高﨑さんからは、「昨年の賃金交渉で4月の遡って大幅に上がった。2年前、正規は4月に遡及して上がるが、非正規の会計年度は上がらなかった。そこからたたかいを積み上げた成果。今年も大幅賃上げを求めると同時に有給の病気休暇を求め、制度は国にという北九州市に対し、国を動かす運動も取り組む」と発言。

全教の大島さんは、「教員は給特法で残業手当がつかず、4%だけ基本給に上乗せ。長時間労働でブラックに北九州は給与も安く、270人募集して採用しても60人ほどがほかの自治体に行き、4月に担任がいない状態。産休や育休の代替えを学校で探さないといけない現状。非常勤は、1コマの授業に準備時間が認められたが、総額は変わってない。ほかの自治体の労働条件や闘い方も学ぶ必要がある。また学校給食無償化の運動もよろしくお願いしたい」と発言。

健和会の細川さんからは、「現場は、深刻な人手不足。経営も大変だが、職員の生活も厳しい。離職もある。今、要求討議を進めている。また政府へのたたかいも重要。社会保障切り捨ては変わっていない。全国の医療機関がプラス改定を求めているが、マイナス改定になりそう。政治を変える必要がある」と発言。

最後に安達議長が「医療や介護は、公定価格。国は減らしたいと考えている。救急や療養などで差がつくと同じ医療で給料が高い病院と低い病院が生まれる。それは絶対によくない。春闘では、学校給食の無償化や小中学校で起きた壁の落下などの対策・改修。1月3日に鳥町食堂街で大火災が起きたが伝統的建造物の火災対策なども必要、火災で失業者も生まれる。市長が再開発を言っているが、そこに住む人の意思を大切にした街づくりを春闘共闘としても考える必要がある」とまとめられました。

その後、春闘議案や闘争宣言は、満場一致で確認されました。


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北九州地区労連ニュース208号第1面

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