北九州空港で日米合同訓練するな
10月23日から11月1日にかけて日米合同演習「キーンソード25」が北九州空港も使用して行われることが判明し、平和をあきらめない北九州ネットは、地区労連や新婦人各支部・原水禁各区実行委員長など35団体20人で17日に北九州市に、要請を行いました。
北九州市への申し入れでは、総務市民局・危機管理室・港湾空港局が対応しました。
要請団は、「特定利用を外すことを求める。また市民に知らせない間に訓練が始まる自衛隊基地が使えない事態も想定されていると聞く。いつ知ったのか。北九州市にとって重要な問題だ。市の考えを聞きたい」と求めました。
市当局は、「演習は国の専権事項。特定利用の指定についても国の管理であり判断は国がするので特定利用も国が判断する事」と回答しました。
演習を知りえた時期については、「九州防衛局から9月20日に簡単な説明があり、9月26日に具体的な日程を知り、ホームページにアップした。10月26日は岩国から来て燃料補給、28日は芦屋から来て整備して帰る予定。時間はわからないが、民間への影響はない」と答えました。
要請団は、「専管事項といえ、市民がわかるよう公表して、市民に説明すべき。北九州空港は、訓練には24時間使用の最高の空港であり、タッチアンドゴーなどされたら大変なことになる。先々のことも考えてほしい。民間の運行に支障があれば中止するよう求めるべき、そのためにも職員による確認作業が必要だ」と改善を求め、この日の要請を終えました。
防衛局は誠意を尽くせ
21日は、九州防衛局に要請・抗議を行いました。
15人の要請団は、まず「要請に基づく回答を求めている。受付ロビーでの対応は、あまりにも不誠実。部屋を用意すべき」と求めましたが、対応した広報官は「請願などは、この場でしている」と頑なに拒否しました。申し入れについても回答を、文書で用意していたにもかかわらず、「文書を渡せない」と拒否し、要請団は抗議し次回の対応に向け改善を求めました。
申し入れの趣旨は、
- 北九州空港が日米合同演習の対象になった経緯と予定されている演習内容、その詳細を県民に対して明らかにすること
- 北九州空港を日米合同演習から外すこと
- 北九州空港を特定利用空港から外すこと
でした。
広報官は、「あらゆる事態に対応するために北九州空港が最適。効率的・効果的に訓練ができる。訓練は、芦屋・小松基地の航空機が使用する。海上自衛隊機は岩国基地からくる。日米合同演習から外すことは、必要な訓練が行われなくなる。特定利用空港から外すことはできない。円滑な利用の枠組みを作っても北九州空港が攻撃目標の可能性が高まると思ってない。我が国への未然の攻撃を防ぐため必要。攻撃訓練では、一時的に北九州空港が拠点となる」など回答しました。
要請団は、「訓練だけで目標になるが、一時的でも拠点なら、なおさら攻撃される。あらためて北九州空港を特定利用空港から外すべき」と申し入れし、戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワークから「日米合同演習の実施を直ちに中止」を求めました。
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