大幅賃上げ、組織拡大の春闘に
2月7日、北九州春闘共闘は、25春闘共闘総会・学習会を生涯学習総合センターで開催しました。
経団連は、春闘にあたり経営側指針として「大幅賃上げの定着が責務」と賃上げの必要性は認めましたが、実質賃金のプラス化は、「企業の賃上げだけで対応し続けることは困難」としており、物価高騰を超える大幅賃上げは、労働組合のたたかいがカギを握る情勢となっています。
また、厚生労働省が1月8日明らかにした「労働基準関係法制研究会」報告では、「職場で労働法制違反が絶えない実態を知らせ、改善を求めた要求」の大半を無視し、「使用者の価値観で労働法の解釈を見直し、労使自治を軸として、労働時間規制などを骨抜きにできる見直し」が記述されています。
学習では、福岡県春闘共闘の三苫議長に労基法解体につながる「労働基準関係法研究会」報告と春闘情勢をお話しいただきました。
北九州でたたかう争議支援を
討論では、健和会労組の那須さんが「医労連は、医療労働者の安全・安心の人員増を求める署名運動に取り組んでいる。全国で看護・医療労働者の退職が多く、人員不足で病院が無くなることで住民の命が守れなくなる。3月に国会要請をするので3月3日までに署名を届けてほしい」と訴えました。
国公の吉岡さんは、「国立病院は140ほどあるが、完全民営化され、診療報酬が昨年に少し上がったが国立病院は赤字。国家公務員は人勧で上がっても、国立病院は283億円の赤字を理由に賃上げしない。病院機構はコロナ禍の補助などで2000億円貯め込み、国には600億円返納しても、賃金もボーナスも上げない。定年延長問題もあり2月27日交渉し、2月28日回答しだいでストをする。3月13日もストを構え春闘をたたかう」と発言。
東筑紫の勝野さんは、「就業規則で誕生日を過ぎての3月末が退職と書いてあるのに4月1日誕生日の組合員が3月生まれとみなす、と退職を強要された。就業規則が何のためにあるのか。交渉で解決しないので裁判をする。2月18日15時から小倉地裁に傍聴支援を」と訴え、当事者の永末さんは、「使用者が就業規則に書いてないのに意図として年度の考えが入っていると退職させられ裁判になった。就業規則は職場の規範で、それを守っていれば安心して働けるもの。使用者の勝手な判断で変更させてはいけない。何としても勝ちたい」と決意をのべられました。
市職労の坂内さんからは、「会計年度職員の有給での病気休暇の実現」が報告され、方針や行動計画も満場一致で採択され充実した総会となりました。
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