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北九州地区労連ニュース219号(2025年1月21日)

北九州地区労連ニュース219号(2025年1月21日)

新年を大幅賃上げ引き上げの年に!

1月10日北九州春闘共闘・地区労連は、5年ぶりの「旗びらき」をリーセントホテルで開催しました。

ぜひ復活させてほしいという声もあり、春闘に向けて団結を固めることも必要と開催を決めたところです。

前回は、2020年です。当時、社会心理学者の加藤諦三さんが、当時のトランプ大統領や、極右政党、民族差別などから、「世界が話し合いで解決しようという流れではなくなった」「成長の流れから退行の流れに」「今は成熟拒否の世界」と指摘した時期です。

そこから間もなく、世界中をコロナ禍が襲いました。加藤さんは、その間も子どもが感染対策を強いられる中での心の崩壊などを発信し続けました。それから5年、コロナ禍の痛苦の体験から、話し合いをする、成長や成熟を求めるとは、なっていません。

2025年の年頭、86歳となった加藤さんは、心の基準作り無しの先端科学技術進歩は人の心を壊すとも言われています。

これは、ロシア対ウクライナ、イスラエルとパレスチナ、トランプの再選、韓国大統領の狂信的な戒厳発動、日本では目先の利益をちらつかせる政党と群がる民衆、SNSがゆがめた兵庫県の選挙、闇バイトや特殊詐欺にそのまま当てはまると言えるでしょう。 

「公共の再生」で幸福を実感できる春闘に

労働組合はこれから、2025年の春闘に向かいます。8日の朝は戸畑駅、夕方は小倉駅前で大幅賃上げの宣伝行動に取り組みました。

賃金引上げは必要で、大きな要求をもって闘わなくてはいけませんが、最近の世論を見ていても、ただ賃金を上げればよいのかというとそういう問題ではない状況もあります。

例えば、50代以降の人なら、年金が少ないとか、医療費の負担が上がるとか、介護の受け皿がない、いつまで自分は働くんだろう、とか。子育てやろうという人は、教育費が高いとか、食費が高いとか。遠くに不安しか見えない社会構造では、カネを積んだところで「幸せ」にはならないことになります。心が幸せになれない、不安が消えない社会では、大変すさんだものとなります。

私たちの要求実現はただ単なる数字や現象の解決だけでなく、働く人びとの真の幸福や平和を確保していくことも重要です。

全労連・国民春闘共闘でも、「公共の再生」をめざそうという中で、私たちも社会を支える分野が抱える問題の解決に取り組んで行く決意です。


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北九州地区労連ニュース219号第1面

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