6月9日、北九州地区労連は春闘の総括と定期大会に向けての評議員会を生涯学習総合センターで開催しました。
2023春闘では、大企業は労働組合の要求に満額回答を引き出していると報道されていますが、物価高騰に追い付いていないのが現実です。
地区労連は、「大幅賃上げ・底上げで誰もが希望がもてる公正な社会を」などを春闘スローガンに北九州春闘連絡会を立ち上げ、①格差を是正し、賃金の大幅引き上げ。②雇用を守り、働くルールの確立。③いのちと地域を守る医療・公衆衛生体制の拡充。④憲法が生き、人権が守られる社会の確立、の4つの要求をかかげ、統一地方選挙でも政治の転換をめざし運動に取り組みました。
5・1統一メーデー集会や5・3憲法集会の成功も勝ち取ることが出来ました。
討論では、5人が発言しました。道下副議長からは、「北九州埠頭判決が6月1日でたが、『雇止めについては、専門性や期待権を認めたものの、社長や取締役、所長に対する態度が問題と更新拒否・解雇を認める』不当な判決で、争議団共闘で臨時役員会を開き、今後のたたかいを検討する」
JMITUの雪竹さんは、「今の政府は軍事費拡大するが働く者に金を出さない。介護の問題で86歳になったがホームヘルパーを週1回掃除で入れているが、要介護1では通らない。本当にひどい」
年金者組合野瀬さんは、「大軍拡に反対する署名の強化を。軍事費2倍の原因は米国。日本に戦わせることが狙い。10年の動きをみると恐ろしい。憲法共同センター代表者会議に参加してほしい」
福建労北川さんは、「春の大運動を4つの柱ですすめた。消費税引き下げ・インボイス反対」「アスベスト訴訟で国は責任と認めたが、製造企業は裁判を続けている。署名などに協力を」「設計労務単価が上がっても労働者の賃金は上がらない。公契約条例制定で適正な賃金を確保できる。条例制定の運動を強める」「憲法を守る運動を強化し、組織強化も進める」
JMITU香川さんは、「平和のための戦争展で市長に申し入れなどしている。戦跡巡りを小倉でする予定だが自衛隊が警察と一緒に訓練している。身近で戦争を感じる。戦争展に協力を。若松の平和資料館が閉鎖したが若い女性が資料室として再開した」
当面の取り組みでは、国会が「入管法」や「防衛費財源確保法」など悪法を次々と強行する中で「平和をあきらめないネット」の宣伝行動や憲法共同センターの加盟団体代表者会議、原水爆禁止国民平和大行進、反核平和マラソンなど取り組みが紹介され、積極的な参加が提起されました。
また、9月17日に開催される北九州地区労連定期大会成功に向け、役員定数の確定と役員検討委員会・選挙管理委員会の設置・改正が満場一致で採択されました。
議長団の任を果たした市職労重野委員長は、退任のあいさつで「自治労連は公共をとり戻す運動に取り組んでいる。市職労としても公共の必要性、憲法を仕事に生かす運動を市民とともにすすめたい」と決意を述べられました。
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