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学校給食の民間委託を中止し、すでに委託している学校を直営に戻し、非正規労働者の雇用を守ること(教育委員会あて)

学校給食の民間委託を中止し、すでに委託している学校を直営に戻し、非正規労働者の雇用を守ること(教育委員会あて)

(この要請は、北九州地区労連と北九州市学校嘱託員労働組合の連名で提出したものです。)

貴職におかれましては、日頃から安全・安心の学校給食を子どもたちに提供できるようにご尽力されていることに敬意を表します。

学嘱労はこれまで委託校の見学等を行い、調理技術・衛生管理・環境整備の不十分さなどの実態を教育委員会に訴えてきました。今年度からは正規職員の委託校巡回も始まり、委託の実態も明らかになってきたと思いますが、その原因は働く従事員の経験不足にあります。委託校では、「更新時期に数名がいっぺんに退職し人の入れ替わりが激しい。募集しても経験者が集まらない。」のが悩みであると聞きます。このように離職率が高く慢性的な人員不足については教育長も議会で認めているところです。

学校給食は食材等も日々状態が違い、それを通常通りに処理することも経験がものをいいます。また衛生管理はどんどん厳しくなってきています。それも積み重ねていかなければならず、一朝一夕に誰でもこなせるというものではありません。

来年度26校が更新時期を迎えます。この状況で26校が順調に更新でき、安全安心の学校給食が子どもたちに何の問題もなく提供できるとは到底思えません。

特別支援校では普通食も作っていると教育長は議会で発言していますが、一般校の普通食とは使う食材も違い、特別支援校で普通食を作っているからと、それが一般校の給食改善等に反映されるとは考えられません。

北九州市の学校給食の充実は一般校があってこそできるのであり、新規採用が行われても新規採用者が学校給食を学び技術を身につけるためには技術と豊かな経験を持つ正規調理士がいる直営の一般校が絶対に必要です。

直営校では嘱託・臨時の調理員も130名ほど残っています。民間委託をせずその経験と技術を活用し、直営校を守るべきです。また問題のある委託校は直営に戻し教育委員会が責任を持って学校給食を実施すべきと考えます。

全国的には学校給食の民間委託は4割程度です。北九州市はこれを大幅にこえ9割以上が委託になっています。 安全安心の学校給食のため、民間委託は中止しこれ以上、直営校を減らすことはやめていただくよう、下記の通り要請します。

  1. 委託校で問題のある学校については、民間委託を中止し市が責任をもって直営で実施すること。
  2. 委託校で働く労働者の労働条件を改善すること。
  3. 委託契約に至っては、最低直営校で働く労働者の労働条件を委託契約の条件とすること。
  4. 労働契約法が改正され、5年を超える労働者には無期雇用変更権が付与され、希望すれば無期雇用労働者として働き続けることができます。学校で働く非正規雇用労働者にもこの制度を準用し、雇い止めは行なわず継続雇用すること。
  5. 公契約条例制定について、国、県、北九州市など関係部局に働きかけること。

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