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2015年春闘 闘争宣言

2015年春闘 闘争宣言

2015年春闘は、すべての労働者の大幅賃上げ、ベースアップを勝ち取り、差別的な処遇や不安定な雇用契約に苦しめられる仲間をなくす春闘としなければなりません。

今や労働者の4割近くが年収200万円以下のワーキング・プアであり、その一方で大企業は285兆円とも言われる内部留保をため込んでいます。貧困と格差を是正し、インフレを乗り越えるためには、すべての労働者に「時間額150円以上、月額2万円以上」の賃上げを行い、最低賃金を「時間給1,000円以上、日給8,000円以上、月給17万円以上にすることが必要です。

しかし現状では、安易なリストラと非正規雇用の増大、パワハラ・マタハラの横行、労働者使い捨ての「ブラック企業・ブラックバイト」が蔓延しています。また安倍政権は、「残業代ゼロ・過労死促進」の労働基準法改悪や、「正社員ゼロ・生涯派遣」をもたらす派遣労働の全面解禁、金さえ払えば解雇自由の「解雇の金銭解決」制度の導入など労働法制の全面改悪を狙っています。「賃上げ」や「若者と女性の活躍」を強調しながら、2,000万人を超える非正規労働者が求める「均等待遇」には一顧だにせず、格差と貧困を拡大する、それが安倍「雇用改革」の正体です。

2014年12月、安倍内閣は政権延命のみを目的とした解散総選挙を行い、小選挙区制のマジックと低投票率によって得票率とは不釣り合いな議席を獲得しました。そして「民意を得た」「国民から背中を押された」などとうそぶき、その数の横暴で国民の権利と暮らしの土台を破壊しようとしています。さらに原発再稼働、集団的自衛権行使容認などによって、国民の生命をも危機に陥れようとしています。さらには秘密保護法の実施、消費税10%への増税、年金・医療・介護・生活保護の切り下げ、原発の輸出など悪政を進めようとしています。また、沖縄では人々の民意を踏みにじり、普天間基地の辺野古への移転を強行しようと、海保・警察の暴力によって新基地建設を推し進めています。

もはや黙ってはいられません。私たち北九州春闘共闘連絡会・北九州地区労連に結集する労働者は、「たたかいとろう!大幅賃上げ、くいとめよう!憲法改悪、ゆるすな!雇用・くらし破壊の暴走政治」「北九州でたたかわれているすべての争議の早期解決を!」をスローガンに、2015年春闘勝利をめざして最後までたたかう事をここに宣言します。

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