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嘱託職員の雇用の継続と民間委託に反対する要請書(教育委員会あて)

嘱託職員の雇用の継続と民間委託に反対する要請書(教育委員会あて)

私たちは子ども達のためにより良い学校給食をと願い、正規職員とともに「子ども達を第一」に考え、長年働いてきました。教育委員会の実施する研修を重ね、衛生管理・調理技術も積み重ね身に着けてきました。正規職員が長年採用されない中、何十年働いても経験加算もなく退職金もない、賃金も休暇制度も正規と差別され、委託の拡大で働く場所を奪われ、人が要らなくなるとわけのわからない試験で選別される、そんな私たちが学校給食を支えてきました。

28年3月末、経験豊富な嘱託職員のほとんどが「雇止め」を経験しました。試験を受け、9割近い職員が学校給食職場に戻ることができましたが、新年度が始まっても辞退者が出るなど配置人数が足りず、2次、3次と公募が行われました。その採用には試験はなく、必死に勉強し受験した者は矛盾と怒りさえ覚えました.

採用試験は内容や解答方法、合否さえ納得いくものではありませんでした。試験後、今までうまくいっていた職場の空気は重苦しいものになってしまいました。学校給食は正規職員と嘱託職員が力を合わせて、チームワークで仕上げていくものです。いったい何のために職場を混乱させる必要があったのでしょうか。教育委員会はこれまでも「学校給食の質に直営校の存在が重要」「経験豊富な職員がいてこそ安全安心の学校給食が提供できる」と発言してきました。それならば北九州市の学校給食の安定した運営のため、嘱託職員の採用については、試験ではなく、経験を重視した選考をし、二度と職場に混乱を招かないように配慮していただきたいと思います。

一方、民間委託業者で働く従業員も日々苦労をしながら給食づくりに必死に頑張っていると私たちも承知しています。しかし労働条件が悪く、長続きしないことが一番の問題点と思っています。

民間委託とは仕様書通りに給食をつくりあげることが契約であり、それ以上の質の向上は残念ながら期待できません。直営校では、季節や食材でも変わる調理方法を工夫しながら、より良い学校給食を目指し、正規と嘱託が協力して頑張っています。直営校は学校給食の質の維持の拠点です。

学校給食は子どもたちのお昼ごはんということだけではなく、生きていくための基本を学ぶ「教育の一環」です。その教科書をつくっているのが、正規職員と嘱託職員です。

教育にはお金がかかることは当然です。北九州市の子ども達の学校給食を守るために下記の様に要請いたします。

  1. 民間委託を中止し、質の維持の拠点である直営校を特別支援校だけでなく、数多く残してください。
  2. 学校給食嘱託員の1年・2年の雇用制限を撤廃し、熟練した嘱託職員を活用して、安全安心の学校給食を実施してください。

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